昨年12月の金沢は雷が月の半分以上の18日間もあったと、年末31日のTVのNHKニュースでやっていた。過去の金沢の雷の記録を見ると(金沢地方気象台のホームページから)、
1988年は年間55日間
2002年は年間64日間
2005年は年間72日間
このように金沢市は世界的にも有名な雷銀座である。(関東北部、岐阜、琵琶湖周辺、ご当地北陸、九州南部もそうである)電力中央研究所の報告によれば年間雷雨日数は金沢市近辺は38日間(10年平均)となっている。← 何時から何時の10年間かは不明。
年間雷雨日数:IKL ( Iso Kelonic level)
一般的に雷と言うのは夏のものと思われ勝ちだがここ北陸では冬の雷が強烈である。 地元、北陸電力(株)の雷についての資料では、下記のようになっている。
・エネルギーは夏の雷の100~数百倍である。
・落雷数は少ないが、一日中発雷する。
・海岸沿いに多く、海岸から35km以上の内陸部では少ない。
子供の頃に親から雪雷(ゆきがみなり)と聞かされ雪やあられの前触れが多い。この強烈な雷の音(地響きも含む)は経験した者でないと理解できないと思う。北陸以外の皆さんは是非この時期に北陸の地へお越しになり経験しては如何ですか?。
・お隣富山県では12月~1月のぶりの漁期に鳴る雷を「ぶり起し」と呼んでいる。
30数年以前の1~2月頃は雷で停電が月に1~2回くらいあり、配電変電所の再閉路リレーが動作して20秒後程度にはたいてい復電していた。たまには再閉路失敗で長く停電する事もあった。最近では送配電系統の絶縁強化、保護継電方式の改良により雷で停電すると言う事はほとんどなくなった。しかし、雷による瞬時電圧低下はある。
昔はのんびりしていたので停電があっても被害は少なかったが、現在では瞬時電圧低下(瞬低)でもラインの機械装置が停止してしまい復帰に30~60分くらいかかり困っているところもあるようだ。(電力貯蔵装置もあるが一寸高くて手が出そうにない)
もちろんUPS(無停電電源装置)やバッテリを入れてないパソコンなども「ありゃデータが消えた」と言う羽目になる。雷に関する本を色々見ても電圧は1~10億ボルトと言う物もあるし、数千万~1億ボルト程度言う物もあり、雷に素人の私にはどれが正しいのか解らない。電気エネルギーも100Wの電球を10万個を1時間(1万kWh)点けられるとか、14万kWhぐらいのエネルギーがあると言われているがこれもどれが正しいのか私には解らない。
4~5年前に雷の専門家の話を聞いたことがある。その時はある程度雷の事は世界的に解ってきているがやはりまだ解らないところが多いというのが本音のようだった。
私には昔から言われている様に、地震、雷、火事、親父(今は亡くなっているが恐かった)が恐い存在である。