電気は誰のものか


 色々な本の書評が日曜のローカル紙に載っている。いつもは見るだけで買った事は無い。今回、たまたま「電気は誰のものか」というタイトルなので興味があった。  
  
 早速、近くの大型書店で買おうと店内で有無を検索してみたが出てこなかった。もう一つの大型書店へ行って検索したがここにも無かった。アマゾンで買う事にしよう。  
  
 現物はまだ手元にないが、これまでは電気そのものの技術的な事に関わることがほとんどだったが、歴史的な背景その他が判り面白いと思うが・・・  

 そんなんでネットで「電気は誰のものか」を検索したら下記が出てきた。          
          
 電気は誰のものか          
 ――電気の事件史――          
 田中聡 著          
 四六判上製 288頁          
 定価:本体1900円+税          
 978-4-7949-6890-6 C0095[2015年8月]          
          
 電気を制するものは、社会も制する?

          
 明治の日本、電気事業には、名士も壮士もごろつきも、あらゆる男たちが参入していた。一方で、村営や町営をめざす自治体も数多くあった。その中のひとつが長野県の赤穂村(現駒ヶ根市)。赤穂村は村をあげて村営の発電所を作ろうと夢みたが、電力会社に拒まれ、怒った村人が反対派の家を焼き討ちにした(赤穂騒擾事件)。その他にも、全国各地を吹き荒れた電気料金値下げをめぐる電灯争議。漏電火災への恐怖をあおる広報合戦、電気椅子による死刑の是非……あたらしい技術とともに、既存の社会との齟齬は必ず生まれる。近代の問題をさまざまな角度から論じてきた著者が、電気と日本社会の根源について論じる意欲作!

          
 齟齬:そご 漢和辞典によれば、物事が食い違ってうまくいかない事          
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 【目次】          
 序    電気は盗めるか          
 第一章  電灯つけるがなぜ悪い? ――赤穂村の騒乱          
 第二章  初点灯という事件          
 第三章  何が帝国議事堂を燃やしたのか          
 第五章  電灯争議          
 第六章  仁義なき電力戦争          
 終 章  再点灯の物語          
          
 ◇田中聡(たなか・さとし)          
 評論家。1962 年富山県生まれ。富山大学人文学部卒業。膨大な資料をもとに、歴史に埋もれた事柄をあぶり出すノンフィクションを数多く著している。また近代化にともなう日本人の身体の変容についての著作もある。著書に『江戸妖怪の事件簿』(集英社新書)、『陰謀論の正体!』(幻冬舎)、『身体から革命を起こす』(新潮文庫)など多数があり、晶文社では『怪物科学者の時代』『ニッポン秘境館の謎』『不安定だから強い』がある。