先週の「電気あれこれ No.310 2018年01月21日 (TVの省エネ?)」で、
待機時の電流を測ってみると4mA弱(クランプメータ)であった。仮に、力率を100%とすれば0.4Wととなり年間では3.504kWhとなり単価22円として77円である。が、コンデンサインプット形整流回路では力率が100%はあり得ないので実際はもっと小さな値であると思う。機会があれば工夫して測定したいものである。
と、記載したが、HIOKIのいい測定器があるのを思い出して (HIOKI 3331)16インチと32インチの物を各々10時間測定したのが下記である。
上は、2011年製のシャープの19インチTVの10時間の待機電力量(0.4217Wh)である。
0.4217×2.4倍×365日=369.4Wh 年間で0.3694kWhである。
単価を22円/kWhとすれば年間8.1円である。
下は、2006年製のシャープの32インチTVの10時間の待機電力量(0.1714Wh)である。
0.1714×2.4倍×365日=150.1Wh 年間で0.1501kWhである。
単価を22円4/kWhとすれば年間3.3円である。
製造年の古い32インチの方が待機電力が少ない。
W数は常時0.076Wとか0.077Wを表示しないで数字がゼロの時の方が多い。
結論として、TVの電源は入れっぱなしでも年間の電気代は1台10円にも満たない金額である事が判った。昔と今では状況が変わっているので昔の考え方を「鵜呑み」にしはいけないと言う事である。事実を確認する事が大事である。
1月23日のNHK「あさいち」でやっていた「白砂糖・安い」と「三温糖などの茶色い砂糖・高い」との違いで、巷では白系統の食品は体に良くないと言うことで、白砂糖は使わないで茶色い砂糖を使う健康志向の方が多くいるとの話もあったようだ。これなども事実を確認しないで都市伝説?を信じて誤った考えが広がっている例だと思う。←ネットで拾った記述+α
TVメーカーは取説に待機電力W数を記載しているが、年間の標準的な待機電力量kWhと金額を明記すればこんなんで、あーだこーだと言う問題も生じなくなると思うが如何・・・