2007年3月から我家はオール電化になった。講談社から「使うな、危険!」と言うタイトルの本が出ているがこの中にIH調理器の項目もあって電磁波はヤバイぞと書いてある。本当かいなと言う事で測定して見た(この本では測定器は何を使用したかの記載が無いし、かつ、どこを測定したのかも明確でない)。どうも測定数値を過大に書いているように思えてならない。
国際規格は、60Hzで1,000mG(100μT)、60Hzで833mG(83.3μT)、IH調理器・20~90kHzで62.5mG(6.25μT)が許容されている。実際に使う場合はIH調理器の円の中心から300mm程度離れたところに人が立つので私が測定した限りでは全然問題がないと思う(上記の本は磁束密度の単位を旧のG(ガウス)で表示しているので新の単位のT(テスラ)を括弧内にいれた。
何故そんな事が言えるかと言うと私は50年近く電気屋をやっており60Hzの1,000mG以上を仕事で始終浴びたり、手で触っているが全然問題はない。また、その本の携帯電話の項にはアマチュア無線をやっている人は白血病の死亡率が高いなど書いている。これまたアマチュア無線をやっている私にとっては迷惑な事である(^・^)。
下に日本電機工業会のQ&Aを載せたが測定方法の正面から30cmは、円の中心から30cmでないかと思う。そうでないと正面から30cmも離れて操作、調理するバカはいないと思う。
「日本電機工業会のIHクッキングヒータQ&A」
数字のmmは調理器の円の中心からの距離を示し表中の単位は昔のミリガウス(mG)。この測定器は最大1999mGまでしか測定できない。円の中心から300mmの位置は調理する時に人が立つ位置に相当する。測定位置は円の中心から調理器の中火と強火の中間を結ぶ線上で測定した。230mmは円の中心から流し台の外側までの距離、100mmは円の中心から100mm離れたところで写真の白い所の外側の位置。
出力レベル | 300mm | 230mm | 100mm | 備考 |
---|---|---|---|---|
12 | 22.2 | 60.1 | 測定不可 | 最大出力 3kW |
10 | 17.0 | 44.5 | 測定不可 | 測定不可は |
8 | 14.1 | 37.7 | 測定不可 | 1999mG |
6 | 9.1 | 26.3 | 1,902 | を超える値 |
4 | 5.6 | 18.3 | 1,740 | |
2 | 3.2 | 11.6 | 908 |
やかん(底面直径165mm、容量2.8リットル)に水を入れて測定・日立製オールメタル最大出力3kWのもの(HTB-A9S)
測定器・ACミリガウスメータ UHS 13Hz~75kHzレンジ