タイトルのEAはEAとするのが正だができないのでm(__)mなさい。
高圧、6.6kVが絶縁不良とか事故などで高圧機器のケース(キュービクル、高圧電動機、高圧変圧器等)に接触した。この状態で人がケースに触って感電しても、地絡電流Ig×接地抵抗EA(10Ω以下)の電圧しかかからない様にして人体を保護するためである。他には高圧が低圧と混触した場合の低圧側の絶縁破壊を防ぐ役目もある。B種接地工事で記載します。
一線地絡電流を少なくするため国内電力会社の6.6kV側はΔ結線で非接地式となっている。
高圧配電線の一線地絡電流は配電線路の対地静電容量によって決まり、一般的に2~30A程度である。計算上2A未満は2Aとする。最大でも30Aなので電技では接地線サイズは5.5sq(2.6mm)となっている。高圧受電の申し込みを電力会社にすると、受電点の短絡電流計算書と一線地絡電流値(電力会社によってはB種接地抵抗値の場合もある)を記載した書面を受領する。
一線地絡電流は、
・郡部では5A以下が多い。
・都市部では10~30A程度
接地抵抗が10Ωで、
・一線地絡電流が4Aであれば 4×10=40V
30Aであれば30×10=300V となる。
各国まちまちであるが危険接触電圧としては、
・イギリス 40V
・スイス 50V
・ドイツ 65V
・日本 150V となっている。
どこかの書物には「死に(42)ボルト以上」は危ないと理解するのがよいとしているようだ。
現実の受電設備は一般的な引込柱のPASとかUGS(無電柱の地中化方式)はDGR(方向性地絡継電器)内蔵のものがほとんどで、キュービクル内は高圧分岐回路のDGRが主で何れも地絡事故発生で0.4秒以内にPAS、UGS、VCB、LBSが遮断するのでEAは二重の安全と言える。
A種接地工事 記号 EA〈イーエイ) 以前は第1種接地工事 E1(イーワン)
と表記、呼称していた。