髭剃り器(シェーバー)


 私が電気式の「髭剃り器(シェーバー)」を見たのはもう半世紀前の小学校5年生の時である。親父の弟が、兄貴、「これいいぞ」と言ってもって来たのが初めてであった。確かドイツのブラウン社のものであったと記憶している。親父が買ったのか、貰ったのかは不明であるが、あまり使っているのを見たことが無かったので多分もらったものでないかと思っている。

 当時、私の住まいから山中温泉の共同浴場まで歩いても6~7分で町民のほぼ100%は共同浴場を利用しそこで髭剃りもしていた。ほとんどは日本製の1本5円?のT字形の髭剃りを使っていた。

 私が髭をそり始めたのはいつの頃か記憶に無いが、多分T字形のものを最初に使ったかと思う。就職して会社の寮に入って何年かした頃から、T字形のもは切れ味が悪くよく顔を切っていたので、イギリス?のウイルキンソンの両刃の髭剃りを使い始めた。これは高かったけれどよく切れた。刃物には定評のあるドイツのものはこれまで使った事がない。

 これまた、いつの頃からか記憶に無いがウイルキンソンから、使いやすい片刃のシックのものに替え現在に至っている。シック日本が販売しているが、作っているのは日本かどこかは?である。国産で無い物で常に使っているものとすればこれしかない。WEBで見たが日本でのシェア70%近くらしい。


 毎日、毎日髭剃りをしないと無精ヒゲになるのでやむなく?髭剃りをしているがたまには邪魔臭いとか、時間がないとか、風呂に入らない時(風呂で髭を剃るのが大半)は電気式のシェーバー(昔)とか電池式のシェーバー(今)を使うが、

 ・昔の刃が丸いものは剃ったあと皮膚が痛くないが、今のもの(写真参照)は剃ったあと皮膚が痛い。肌に優しいと言ううたい文句であったがやっぱり痛い。昔のものを買いたかったが店頭にはないのでやむなく買った。大阪に転勤になる時に今のようなものを貰ったが、痛いのでそれは使わずじまいである。
 ・テレビでいくら電気、電池式は深剃りできると各社とも宣伝しているが、今使っている物にはかなわないし、剃った後の爽快感が電気、電池式にはない。予備または副の存在である。
 ・話は違うが、安物のT字形のものでも水道水の風呂と温泉で剃った場合の違いは、温泉で剃った場合は、石鹸を使っても顔がつっぱらないし、痛くもない。山中温泉に帰ったときに実感する。