2002年8月、腰痛の為、通勤途中にある松任市(現白山市)のある整形外科医院へ行った。順番が来たとき「井上幸造様」とフルネームで、かつ、様付けで呼ばれてびっくりした経験がある。医院や病院に何回も行った事があるがこれでは全て「井上さん」または、「井上幸造さん」であった。
ところがである。
2005年4月1日に個人情報保護法が施行された。その後、医院や病院へ行ったが従来通り「井上さん」で呼ばれるところもあるが、受付と同時に番号の入ったカードが渡され順番が来ると「5番のカードをお持ちの方、第一診察室へお入りください」などと受付の女性とか、看護師がのたまう。番号なんかで呼ぶから番号を覚えておかないといけないのでストレスがたまる?。先日、新聞を読んでいたら、前述と同様なことや来院している患者の中には、自分の番号を聞き逃して、なすすべもなく待合室で座り込んでいるお年寄りが少なくないと言う。と書いてあった。その記事は、”誰が利益を受けたか” と言う見出しで最後に、「個人情報を保護する法律ができたお陰で利益を受けたと言う人は、私の周りには一人もいない。手柄顔をしているのは法律を作った政治家と役人だけである」 と結んでいた。
くだらない法律のお陰で迷惑するのはこちとらである。名前くらい判ったって何が支障があるのかと言いたい。自宅玄関の表札なんかは住所入りで掲げてあるし、下ろす気もない。「蛇の道は蛇の道」でその気になればそんなくだらない法律なんて屁のツッパリにもならないと私は思う。
先日も知人のお見舞いにある病院にいった。受付で聞いた病室の前に立ったが病室のドアの横に表示してある患者の名前がないではないか、ナースセンターに行き確認すると間違いないと言う。患者本人がそのよう希望したのか家族がしたのか知らないが困ったものである。
会社でも社員名簿が無くなってしまった。私の住んでいるところの方言でいえば「おめら、だらんねぇがぁかいや」と言うことになるし、関西風にいえば「あんたら、アホちゃうかぁ」と言うことになる。
趣味でやっているアマチュア無線の日本アマチュア無線連盟の会員局名録なんかはコールサイン(100%)は当然だが、本人の同意の下99.9%以上の人が〒住所氏名のほか電話番号(希望者のみ)を載せている。また、ある条件の下Eメールも簡単に送ることができる。別にこれで被害を被ったことは無いが、良かったことは何回もある。
世の中、マイナスの方向に進んで行っているのではないか?