電気あれこれ、No.6 2006.4.1 「変えられない、変わらない」
に周波数の事を一寸載せたが日本は静岡県の富士川を境に西が60Hz、東が50Hzである。周波数の統一が出来ていないので今回の様な大地震の際でも東西合わせて20,400万kWの発電設備の0.5%にも満たない微々たる量の100万kWの電力しか60⇔50Hz間で融通が出来なくて往生している。そんな訳で計画停電が行われたり、夏場をどう乗り切るかの対応に追われている。
新聞報道によれば、東電はこれまでに何度も電力不足の危機に陥り、そのたびにこの周波数の問題が議論になった。2003年には、前年に発覚した原発トラブル隠しの影響で大半の原発が停止。それを受け停電の恐れが高まった時も融通問題がクローズアップされていた。
だが、対策はほとんど進まなかった。変換施設の建設に膨大なコストを理由にしているが、ある電力関係者は「東西融通を進めると業界再編につながるかもしれない。そのため、各社とも積極的に動かなかった」と明かす。
この関係者は「東西の電力供給体制が一体化すると、現在は地域独占の電力各社間の競争が激化する可能性がある」とも語った。
電力各社が競争を回避し、すみ分けた結果、東西の分断が続き、今回の危機の一因となった構図が浮かびあがった。と解説している。
「災い転じて福となす」ではないが今回の災害を契機に、国家的見地から周波数を60Hzに統一し、合わせて家庭の電圧も世界標準の230V(400/230V)に20年位かけて実現してもらいたいものである。電力各社のエゴを封じ込める強力なリーダーシップを現「ダラ菅」、前「ハトポッポ」に求めても無理なので早々にお引き下がり願いたいものである。
ダラ:石川県地方の方言で「馬鹿」、「アホ」、「間抜け」、「とんま」を指す。
お隣韓国では30年かけて世界標準の230Vにしたとの記事を2.3年前にある電気雑誌で読んだ記憶がある。日本の常識は世界の非常識・・・