JISや内線規程には低圧ヒューズの種類としてA種、B種が載っているが私はA種ヒューズを見たことがない。国内大手の富士電機、その他中小のヒューズメーカーのカタログ、資料をみてもA種の表示はなく、全てB種の表示である。
電気設備の技術基準ではA種、B種の区分はないがB種の定格のものが載っている。
JIS C8352 「配線用ヒューズ通則」のA種、B種の区分は下記である。
内線規程ではA,Bの区分があるが具体的には電動機回路の簡便設計の所にヒューズを使う場合の表があるが全てB種ヒューズとなっている。
そんな訳でWEBで調べてみた所、下記の表記があった。結論から言えば日本では作られておらず単なる規格としてあると言う事だけの様である。
A種ヒューズ
・配線用遮断器に近い特性である。
・日本では現在製作されていない。
・アメリカではほとんどA種ヒューズである。
どうも規格、規程と言う物は世の中に流通していないものまで載せたり、既に廃止になっているが一般に堂々と流通している物など様々である。ISO規格に整合が世の趨勢だがこれも規格先行でいつになったらそれが国内に流通するかが疑問である。
政治と同じで、民意を反映していないものは・・・かも。