過電流定数(Over Current Constant→OCC)とは比誤差が―10%になるときの1次電流が定格1次電流の
何倍に相当するかを表したものでその倍数が10倍であれば、過電流定数が10と言い n>10 と言うよ
うに表示し、
n>3、 n>5、 n>10、 n>15、 n>20などがある。
100/5Aの比誤差ゼロの理想的なCTであれば、1次に100A流れると2次には5Aが流れる。仮に1次に1,000A
、つまり10倍の電流が流れると2次には5Aの10倍の50Aが流れる事になる。しかし、現実には磁束密度
と励磁電流の関係から直線的でなくなる。たまたまこの場合2次側に45Aしか流れなかったとすると、
比誤差ε= (公称変成比-真の変成比/真の変成比)×100%
比誤差が―10%になるときの1次電流は1000Aであった。定格1次電流
は100Aであるので1000÷100=10→つまり10倍
この数値を過電流定数と言う
過電流定数は文字記号としてOCCを使っている。
過電流強度はOCSを使っている。
変流器の過電流特性は「高圧受電設備規程」を引用した
OCC n>10 20/5A 25VA CTに11.5倍程度の229.3Aを流した場合の例