勉強不足という事はどんな場面でも起きるが、私の場合、表題の乾電池についてそれが言える。電気量販店で販売している乾電池は100%アルカリ乾電池である。100円ショップの「ダイソー」では、アルカリ乾電池とマンガン乾電池を売っているが、アルカリは単三、単四とも5本入りで税込110円である。が、マンガンは単三8本入り、単四10本入りで税込110円である。単純に考えてマンガン乾電池はアルカリ乾電池の50%(単四)~63%(単三)程度で作れるという事になる。
写真 左上 単四マンガン乾電池10本入り
左下 単三マンガン乾電池8本入り
右上 単四アルカリ乾電池5本入り
右下 単三アルカリ乾電池5本入り
何れも税込み110円 ダイソー製
日本電池工業会のHPによればアルカリとマンガンの差(特性)については下記の様な記載がある。一部当方で追記した。
(1)中に入っている材料は両方とも、プラス極材料に「二酸化マンガン」、マイナス極材料に「亜鉛」を使っていますが、材料の量や形、部品そして中の作りが違います。
(2)パワーが違います。
アルカリ乾電池
パワーがあり、長持ちです。大きな電流を必要とする機器に向いています。
例)CDプレーヤー、MDプレーヤー、強力ライト、ミニ四駆など
マンガン乾電池
休み休みに使うと電圧が回復するという特長があります。小さな電流で休み休みに使う機器に向いています。他には小電流の機器に向いています。←当方で追加した。実際には2~3年後に可否が判る←目下試験中
例)懐中電灯、リモコン、携帯ラジオ、アナログテスタ、電波時計でない小さな置き時計など
マンガン乾電池は「休み休みに使うと電圧が回復するという特長」があるという事を初めて知った。そんな訳でエアコン、TV、ビデオの「リモコン」やテスタに適していることになる。が、リモコンにはメーカーからアルカリ乾電池が付属してくる。
ムサシ(1993.12購入)日置(2002.11購入) 東芝マンガン乾電池 ナショナル(現パナソニック)
のアナログテスタ マンガン乾電池
どちらのアナログテスタも購入当時のマンガン乾電池が入っており現在も完全動作である。ムサシも日置もアナログテスタは抵抗(温度・LED)測定のみ乾電池を使うので全く問題はない。抵抗測定は多くても年に十数回程度しか測定しない。AC/DC電圧、DC電流、1.5V乾電池の使用可否判定は各々の電圧、電流を使用するのでテスタ内蔵電池は使用しない。
デジタルテスタで無負荷電圧を測って見ると東芝もナショナルも1.53V程度である。ムサシの東芝マンガン乾電池を日置のテスタで測って見ると1.38V程度(150mA通電)日置のナショナルマンガン乾電池をムサシのテスタで測って見ると1.40V程度(50mA通電)であった。テスタメーカーにより電池電圧測定の負荷抵抗が色々ありムサシは6Ω(250mA・Hi)と30Ω(50mA・Lo)、日置は10Ω(150mA)のみである。
こんな訳で使用開始から20年近くや20年以上経過したマンガン乾電池が今でも健在なのがよく判った。