タイトルのEC・EDはEC・EDのするのが正だができないのでm(__)mなさい。
接地工事のC種 (400V級)・D種 (100・200V級)は家電製品や電動機、分電盤、制御盤などの電気機械器具が漏電(地絡)している時に人がその家電製品や電気機械器具の把手(ハンドル)外箱、架台などに触れても感電の危険を少なくする為のものである。
EC、EDの接地抵抗が低いほど人体にかかる電圧は低い。ただし、人体にかかる電圧はEBの接地抵抗値と密接な関係がある。
上図は3φ200V級の例である。
制御盤が漏電(地絡)すると矢印の回路で漏電電流が流れる。この時の電圧の関係は下図のようになる。
回路電圧が100VでEDが5Ω、EBが5Ωであれば、V1=(5/5+5)×100=50V V2=(5/5+5)×100=50Vで人体には50Vがかかる。
回路電圧が100VでEDが10Ω、EBが5Ωであれば、V1=(5/10+5)×100≒33V V2=(10/10+5)×100≒67Vで人体には67Vがかかる。
このようにEC又はEDとEBの抵抗値によって人体にかかる電圧は変わってくるので注意が必要である。人体抵抗は通常500Ω以上なので無視して計算している。
・400V級回路は危険の度合いが高くなるのでECとして接地抵抗値は10Ω以下と決められている。通常は漏電遮断器
(ELCB)を設置しなければならないが、停電が好ましくない公共性の高いごみ焼却施設などは漏電警報器でOKとなっている。さらに、対地電圧を低くするために原則、トランスの2次側をY結線としてその中性点を接地する事としている。(電技) 対地電圧は440/√3≒254Vとなる。
・100V、200V級の現実は漏電遮断器 (ELCB)の設置が進んでいるので漏電と同時(0.1秒以下が大半)に漏電遮断器が切れてしまうのでまず安心である。(家庭用分電盤は漏電遮断器の設置が義務付けられている)