電気機器と車の塗装膜厚の一例


 配電盤の塗装膜厚は屋内外製品とも外面60μm以上、内面40μm以上が一般的な考え方である。が、何故このようになったかについては確たる根拠を私は知らない。

 屋内又は金属箱内で使用する電気機器は塗装の膜厚が薄くても乾燥している普通の場所では錆びることはまずない。しかし、屋外で使用するものについては塗装の方法にもよるが薄い場合は錆びやすいのは事実である。

 そんな訳で電気機器と過酷な条件にさらされる車についてその膜厚について調べて見た(あくまでも一例です)2008.12.27測定

 

名称 膜厚範囲 メーカー 屋内外の別 備考
高圧油入トランス 46.3~90.7 三菱 屋内外  
高圧油入リアクタ 93.0~155 指月 屋内外 *1
高圧進相コンデンサ 33.9~38.1 指月 屋内外 *1
真空遮断器 36.7~40.5 富士 屋内  
クラウン 96.7~183 トヨタ 屋外 *2
エステマ 102~140 トヨタ 屋外  
レジアス 96.4~148 トヨタ 屋外  
プリウス 112~136 トヨタ 屋外  


 *1:一対で使用されるのにこれだけ膜厚が違うのは製作工場が違い塗装基準も違うと思われる、かつ、進相コンデンサが屋内外兼用なのにちょっと膜厚が薄い気がする。昨今は屋外に設置されることは先ず無いのでこれでもいいか(^◇^)。

 *2:高級車のクラウンは厚化粧で塗装の持ちを良くしていると思う。

 写真1・三菱油入トランスの上部の塗装膜厚 74.2μm

写真2・トヨタクラウンのトランク部分の塗装膜厚 137μm