操作用の単相トランス1kVAの励磁突入電流を測る機会があった。三相6.6kV/210V、500kVAのトランスから400AのMCCBを経由した約120m地点で測定した。高圧配電線は変電所の末端に当たるので高圧受電点の短絡電流は2,300A程度でなので条件としては悪い。
励磁突入電流はトランスの絶縁方式(油入、乾式、モ-ルド)、印加電圧、投入位相、トランス鉄心の残留磁束の大小、背後電力の大小、トランスの構造などによって大きくかわる。同一のトランスでも10回投入し投入波形を見ても10回とも大きく変わり同じものはない。
下の例は励磁突入電流の大きなものを載せてある。
1.1次200V、2次100V、1kVAの操作用トランスの無負荷時の励磁突入電流の例
2.同上トランスの全負荷時(抵抗1kW)の励磁突入電流の例