年期の入った三相誘導電動機


2009年9月21日、道の駅「一向一揆の里 (旧鳥越村・現白山市)」に併設された「農村文化伝承館」で、農機具と一緒に年期の入った?東芝の三相200V出力1馬力(0.75kW)の誘導電動機を見た。

 

電動機の定格銘板は写真のようで鮮明でないところがあり残念だが詳細は読み取れない。他人様の所有物を勝手に触ることができれば刻印の所に墨を入れれば見られるがそうもいかない。製造年は不明だが規格が現行のJISではなくJESとなっているので旧JESか臨JESか新JESかまでは判らないが多分戦前に製作されたものでものであると思う。

 

◯の中の芝は、東芝を表している事が判るが、右側の ◯ の中は、&の逆の文字とEWはなにを表しているのかは判らない。現在、JIS規格の周囲温度は40℃が標準であるが当時は35℃となっていたようだ。

 

現在は1機械1電動機が当たり前だが、実家は昔、鉄工所をやっていたので何馬力か知らないが1台の明電舎の電動機にベルト掛けをして天井にベルト張り巡らし、旋盤、ボール盤、グラインダーなどの工作機械に動力を送っていた。電動機の始動用開閉器には可動鉄片形の電流計が付いていた。当時、親父は明電舎の電動機は馬力がある(強い)と言っていたが今考えれば余裕を持って作っていた事になるが・・・もう50年も以上前の話で当時は電気屋になるとは夢にも思っていなかった。

農機具と一緒に展示されている「東芝製三相誘導電動機」

三相誘導電動機

定格銘板

2017年12月18日追記

上の電動機定格銘版の右上のマークと下の「東芝の標章の歴史」の③1906が感じ的にはよく似ているが気がするがどうなのかである。東京芝浦電気株式会社になったのは1939年(昭和14年)なのでその頃に製作されたものでないかと思う。

日本工業規格の歴史の項目(下の方にあり)を読んでみてください。

日本工業規格