40数年前に私が学んだアナログ計器の階級は、
・0.2級計器は、副標準器として使用できる確度と構造を持つものである。
・0.5級計器は、精密測定に使用できる確度と構造を持つものである。
・1.0級計器は、0.5級につぐ確度と構造を持つものである。
・1.5級計器は、工業用の普通測定に使用できる確度と構造を持つものである。
・2.5級計器は、確度に重きをおかない場合に使用されるものである。
となっている。現実に使っているアナログ計器は2.5級と1.5級が主で0.5級は試験用に使っている。1.0級はあることはあるが準試験用である。残念ながら0.2級は学校でしか見たことがない。学校では触らせてもらえなかった。
各計器メーカの最新の汎用計器のカタログを見ても2.5級、1.5級が100%である(力率計は5級、周波数計は1級、0.5級)
ところがである、最新のJIS規格と言っても改正されていないので C 1102-2:1997を見ていたらなんと階級は0.05 0.1 0.2 0.3 0.5 1 1.5 2 2.5 3 5 の11階級もあることが判ってびっくりである。勉強不足を実感した。
しかしである。JIS規格というものは規格にあっても現実には世間で流通していない機種とか定格があるとか、旧の規格のものが流通しているとか、ひどいのになると廃止された規格のものが廃止後何十年も経っているにもかかわらず使われていると言う現実である。
味噌もくそもIEC規格に整合させようと言う事もこんな矛盾を生んでいる一因かも?