電圧の具体的な事については電気学会電気規格調査会標準規格「JEC-158-1970標準電圧」に定められておりその内容は下記である。
1,000Vをこえる電線路の公称電圧
公称電圧 (V) 最高電圧 (V)
3,300 3,450
6,600 6,900
11,000 11,500
22,000 23,000
33,000 34,500
66,000 69,000 一地域においては、いずれかの電圧のみを採用する。
77,000 80,500
110,000 115,000
154,000 161,000 一地域においては、いずれかの電圧のみを採用する。
187,000 195,500
220,000 230,000 一地域においては、いずれかの電圧のみを採用する。
275,000 287,500
500,000 525,000/550,000最高電圧はいずれか一方を採用する。
・公称電圧:その電線路を代表する線間電圧をいう。
・最高電圧:その電線路に通常発生する最高の線間電圧をいう。
1,000V以下の電線路の公称電圧
100V
電動機など負荷となる主要電気機械器具の定格電圧は、100Vとする。
200V
電動機など負荷となる主要電気機械器具の定格電圧は、200Vとする。
100/200V
電動機など負荷となる主要電気機械器具の定格電圧は、100Vまたは200Vとする。
415V
電動機など負荷となる主要電気機械器具の定格電圧は、415Vとする。
240/415V
電動機など負荷となる主要電気機械器具の定格電圧は、240Vまたは415Vとする。
久しぶりにJECをみたら 「JEC-158-1970」 が 「JEC-0222-2002」 に変っていた。
1,000Vをこえる電線路の公称電圧は変わっていなかったが1,000V以下は下記の赤字ように現行のIEC規格(50Hz)に整合させたものに変わっており、かつ、備考は無くなっていた。
1,000V以下の電線路の公称電圧
100V
200V
100/200V
無し→230V
415V→400V
240/415V→230/400V
以前の規格 「JEC-158-1970」 には415Vという中途半端な電圧(これも以前のIEC規格に整合)があるが、JIS規格の変圧器は国内には50Hzと60Hzの周波数があるのでその当時から、
50Hzは、242/420V であり今後も変わらないだろう。
60Hzは、254/440V
このように規格と言うものにも建前と本音があり、これはなかなか一致しないもので一致するまでには相当長い年月がかかったり変わらないものがある。かつ、これらを引用した規程、解説なども以前のままの表現となっている。
「解説電気設備の技術基準」の第13版(2008年4月)でも以前の表現となっている。