白癬菌(はくせんきん)


 知人の話
 知人が最近ひどく痩せて見えるのでどうしたの?と先日尋ねてみた。「うん、5kg程痩せたと」言う。「癌か?」と遠慮なく聞いてみるとそうではないと言う。

 白癬菌による足の爪の水虫を直すため1年間くらい薬を飲んだ。その副作用で痩せたと知人は言った。薬は基本的には毒なので作用があれば必ず反作用があるので納得した。そんな訳で良かった良かったと言うことになった。

 私の話
 就職するまでは靴をはいたままの生活はしていないので水虫には縁が無かった。就職後、水虫とお友達になった。毎年、梅雨時から初秋にかけて市販の水虫薬とお付合いをし、表面上は直ったように見えるので治療を止め、また次のシーズンになると始めるという事を繰り返していた。

 最初の水虫の箇所は両足の小指と隣の指の間であった。いつの頃からかは忘れてしまったが水虫が段々ひどくなり両足の親指の爪が白癬菌に侵されて黒ずみ、かつ、もろくなっていった。そんな訳で1999年から2000年にかけて1年間くらい一日一錠の薬を医師の処方で飲んだ。デジカメで治療初期の爪の写真を記念に撮ってある。2~3ヶ月に一度だったか忘れてしまったが血液検査をして肝臓に異常が無いかを確認して服用を続けていた。薬は最初から医師に1年間くらいは飲む必要があると言われた。

 昔の言葉で表現すれば「薬石効あり」で水虫は直り現在まで再発はみられない。いまでも日本には水虫の人は多いが、昔、巷では水虫の治る薬を作ればノーベル賞があたると言われていたが直るようになった現在、水虫の治療薬でノーベル賞を取ったと言う話は聞こえてこない。

 しかし、直ってからしばらくして上半身に湿疹の様な物ができ、痒みや何やかやで気分の悪い日々が半年くらい続いた。その時は副作用だとは気がつかなかったし、同じ皮膚科の医師も副作用だと言わなかった。が、後で考えてみるとどうも副作用でないかと気づいた。皆さんご用心あれ。上の写真は1999年10月18日に撮った治療初期の写真。写真のコピーなので鮮明度は悪い。下の写真は2006年3月11日に撮影したもの。