SVR(自動電圧調整器)


  地元の北陸電力でもたまに見たことがあったがその場所は記憶がないし、結線方法も知らなかった。先月末から今月初め名古屋方面に仕事で行った。その時にSVR(自動電圧調整器 Step Voltage Regulator)を見る機会があった。

 電力会社の配電用変電所から遠く離れたところでは電圧降下が大きくなり色々と問題が出てくる。これを補償する為、SVRを配電線に挿入する事にになる。低圧需要家(主に一般家庭)では問題はないが、高圧需要家の場合、このSVRがV結線の時は見かけ上の零相電圧がSVR以降の配電線に現れ、地絡方向継電器(DGR Directional Ground Relay)が設置されている場合で、零相電圧の設定が2.5%や5.0%の低いタップに設定されていると動作表示灯が点灯することがある。

 この為、タップを7.5%以上に上げる必要がある。点灯させたままの場合実際に自構内で地絡事故が発生しても方向が判別できなくなるので配電変電所のDGRが動作する可能性がある。Y結線の場合はこのような事はない。

 中部電力では2500、3000、5000kVAのSVRを標準で使用しているようである。中部電力と北陸電力の「配電せんか」→電力会社とは関係のないサイトだがそこにSVRが出ていますので見てください。

 写真1・SVRの設置されている愛知県内の山間の国道 手前の電柱から4、5本目に設置されている

写真2・横からSVR設置の電柱を見上げる

写真3・前からSVR設置の電柱を見上げる

 写真4・大写し 3000kVAのSVR

中部電力、北陸電力の「配電せんか」

中部電力「配電せんか」

北陸電力「配電せんか」