ブザー音の大きさと距離の関係


昔、仕事で航空自衛隊小松基地に行った時に戦闘機(F-104)の間近でエンジン音を聞いた事があった。耳を劈(つんざ)くような強烈な音であった事を記憶している。これまでブザーやベルとかチャイムなどの音の出るものを仕事や家庭で使っているがその大きさまで測った事がなかった。そんな訳でブザーの音(単位:デシベル・dB)と距離の関係を調べてみた。

一般的に表現(表示)されている騒音レベルとその代表例は下表です。


従来、騒音レベルの単位として使われていたホンとdB(A)は同じです{(ホン≒dB(A)}。計量法の改正により単位がdB(A)に統一された。騒音計はA特性、C特性、FLAT特性の3種類の周波数特性が選択できるがA特性で測定したデータをdB(A)と言います。このA特性は、人間の聴覚の周波数特性を反映したもので、一般的に騒音を○○dBと言っているのはこのdB(A)の事です。

騒音レベル 騒音の例
120dB 飛行機のエンジンの近く
110dB 自動車の警笛(前方2m)・リベット打ちの音
100dB 電車が通るときのガード下
90dB 騒々しい工場の中・大声による独唱
80dB 地下鉄の車内
70dB 電話のベル・騒々しい街頭・騒々しい事務所の中
60dB 普通の会話・静かな乗用車・デパートの中
50dB 静かな事務所
40dB 図書館・静かな住宅地の昼・静かな公園
30dB 郊外の深夜・ささやき声・ヒソヒソ話
20dB 木の葉の触れ合う音・置時計の秒針の音(前方1m)

 

写真1.ブザーの設置状況(BZはAC100V BZ-30 コビシ製)

図1.ブザーの音の大きさと距離の関係図(一応60秒ごとに移動)・騒音計のセンサ(マイクロフォン)がブザーと平行(水平)であればデシベル値の変化は少ないが角度が付く(私が騒音計を持って立上る)とデシベル値は下がる。