進相コンデンサの突入電流の例


 進相コンデンサの突入電流は直列リアクトルがない場合は投入位相によるが数倍から数十倍の突入電流が流れる。この為、高圧進相コンデンサの場合の電力ヒューズの選定は一般的にはコンデンサ定格電流の70倍が0.002秒間流れると仮定して電力ヒューズを選定している。 
 
 6%直列リアクトルがある場合の選定は一般的にはコンデンサ定格電流の5倍が0.1秒間流れると仮定して電力ヒューズを選定している。13%の場合は4倍0.1秒間 
 
 但し、高圧受電設備は、2004年のJIS C4620 「キュービクル式高圧受電設備」改正により直列リアクトルの取付が義務付けされたので、現在は直列リアクトルのない設備は特高受電の2次側の高圧回路に限られている。 
 
 義務付けは高調波で進相コンデンサの焼損を防止する為であり、かつ、リアクトルが過熱した場合は警報及び一次側開閉器のLBS、VMC等を開路する事としている。