まだ生きている積算電力計


 電気あれこれNo.6(2006.4.1)に記載したが積算電力計がまだ生きているようだ?。「昭和41年(1966年)頃かと思うが計量法の改正で積算電力計が電力量計と呼ばれるようになって久しいが、未だに電気設備の設計図に積算電力計と表現されたり、積算、積算計などといっている向きもある」←No.6より抜粋

 つい最近、日本電気協会が発行する「生産と電気」と言う雑誌の2009年2月号に堂々と「積算電力計」が出ているのでびっくりしてしまった。電気の「本家本元」とは言わないがもう少し校正に気をつけてほしいものであると私は思う。一度、頭に入力されたものはなかなか変更されない(しない)見本かも。

 記事の内容は「電線導体サイズ2倍による省エネルギーについて」の内容の一部で38sqで配線しているものを100sqで配線すれば線路損失が少なくなり5.6年で初期費用が回収出来ると言うものである。内容自身には文句を言う気はさらさらない。これなんかもトランスの容量を倍、逆に言えば負荷そのものを変圧器が最大効率となる負荷率40~50%台に最大負荷を持ってきて銅損を少なくして省エネを図るのに似ていると思う。最近ではトランスの鉄損によるロスを減らそうという事でトランスの励磁突入電流を抑えて長期間(長寿命)開閉出来る負荷開閉器(LBS)も出てきており始業~終業のみトランスに電源を入れて他の時間帯は切っておくという事で省エネを図っている工場や施設があるようだ。

 雑誌「生産と電気」の表紙

 「積算電力計」となっている記事の一部