電線サイズと許容電流


 私が一番慣れ親しんでいる電線はIV(600Vビニル電線 JIS C3307)の撚線でありこれの許容電流は「電気設備の技術基準」の解釈第172条「低圧屋内配線の許容電流」に記載されている。10年位前からエコ電線と言う事でEM-IE/Fも使われているが未だに馴染めない。    
    
 電気設備の技術基準(以下電技と言う)には0.9,30,50,80,125,400,500,600,800,1000sqと言うものもある。昔はJIS規格にあり良く使ったが種類が多くて生産効率が悪いと言う事で現在では30,50,80,125sqはJIS規格にはない。0.9,400,500sqはJIS規格にはあるが見たことはない。同様に電技にはあるがJISには無い600,800,1000sqも見たことがない。    
    
 電技では許容電流を空中に施設する場合(今では見られないが碍子引き配線)で周囲温度が30℃以下の場合を基準にして決められており、これを絶縁物の種類によって許容電流を補正し、かつ周囲温度が30℃を超える場合は電流減少係数で補正している。    
    
 ビニル混合物(耐熱性のない最高許容温度60℃のもの)及び天然ゴム混合物を許容電流補正係数1.00としその他絶縁体の種類により1.22、1.27、1.29、1.41等がある。    
    
 電流減少係数の計算式はビニル混合物(耐熱性のない最高許容温度60℃のもの・IV)で言えば下式となる。    
    
 √60-θ/30  周囲温度θが30℃であれば電流減少係数は1.00だが45℃   の場合は0.71となる。周囲温度が20℃であってもθは30として計算する。

 参考のため発熱量比を出して見た(需要率は考慮していない)。     
     
 通常は3本以下が最も多く、Y-Δで6本となり、数十本になるのは制御、操作回路の2sqの電線で常時はせいぜい電線1本に流れる電流は1A以下である。     
     
 現実的には問題は無いと思うが電技の解説には上表の11本以上の場合は需要率50~75%を考慮していると記載がある。     
     
 一度、電線管に14sq又は22sqの電線3本と6本を電流減少係数をかけた電流値を流し温度上昇値を確認してみたい。