篭漁による甘えび


 子供のころから甘エビを食べているがその漁法までには関心がなかった。と言うより知らなかった。ただ、石川県外の海でとれた甘エビも金沢に持ってくれば「金沢の甘エビ」として高く売れるという事は知っていた。昨年、会社の同僚との話の中で甘エビの話があり「篭漁」の甘エビは普通の漁網で捕るものより「エビ自身に傷がつかないのでおいしい」と言う事をきいた。

 話の中にその篭漁をやっているところの出身者がいた。そんな訳で来年の漁期に、「いるのであれば手配するわ」と言う事であった。今月6日に解禁になった。出身者からどれだけいるのと聞かれので100匹をたのんだ。

 8日、クール宅急便にて同僚の分も含めて会社に届いた。暖房の無いところに保管して夕方自宅に持ち帰った。中を開けて見るとまだ動いているのも多くいた。さっと水洗いして一匹を食べて見た。子も持っていてうまかった。当日と翌日は頭を取って食べ、頭は「味噌汁」と「から揚げ」にしたがどちらもうまかった。残ったものは冷凍にした。当日よりも翌日のほうが甘味が増していた。

 
エビ篭漁・北国新聞から

 篭を海底に沈めて甘エビを捕る漁法で、石川県内では冬場は県漁協西海支所だけで行われている。今季は14隻が漁をおこなう。漁は6日に解禁となり、同支所所属の漁船が富来漁港沖約30キロに篭を仕掛け、7日に引き上げた。初日の水揚げは量は約八万匹で、例年より若干少なめという。甘エビは「能登とき海老」などの名称で出荷され、八日には金沢市の近江町市場などに並ぶ。

 2009年1月8日の北国新聞の朝刊から・水揚げされた甘エビ=石川県志賀町の富来漁港