昔のほたるスイッチ


我家は建て替えて30年経過した。今の「ほたるスイッチ?」はLEDを使って入り(赤色)、切り(緑色)となっている。が、昔は、「ほたる」のお尻のような「ひかり(あかり)」と言っても検電器のネオンランプのような色合いのものである。

 

負荷(照明器具等)に電気が行っていない切りの状態の時のみ点灯して夜の暗いときでもここにスイッチがあることを「ほたる」のような明るさで示してくれる。が、居間、台所、洗面所(風呂の脱衣場、洗濯機置場をか兼ねている)頻繁に「入り」、「切り」するところは1万回くらい「入り、切り」するとスイッチが「切り」の状態でも点灯しなくなってしまう。

 

が、時間経過によっては切で、不点、点滅したり、点灯したりと不安定な場合もある。

 

当初は、スイッチを取り替えていたが邪魔くさくなって今ではそのまんまである。


  30年経過しても開閉頻度が少ないのでまだ健在     松下電工(ナショナル)製 15A 300VAC

     松下電工 → パナソニック電工 → パナソニック(現在)と社名が変更されている


                  ほたるスイッチの裏面写真

ほたるスイッチの回路図 外部配線無しで3と1の間の抵抗(インピーダンス)は1MΩ程度である。「切り」の状態では負荷とほたるが直列となるが負荷のインピーダンスが低いので、負荷が力率1で100Wでは100Ω、5Wでは2,000Ωなので、ほたるにかかる電圧はほぼ100%の100Vとなる。入りにするとほたるには電圧がかかるが流れる回路が出来ないので電流が流れない、つまり、消灯し点灯しない。

 

電圧側と接地側を逆にしても問題はないが、片切SWの場合、一般的にはスイッチ側を電圧側としている。IECの安全限界では人体に0.5mA(500μA)の電流が流れても人間様は感知しないとしている。

 

200V÷1,000,000Ω=0.2mA (200V÷1MΩ=0.2mA) 100V÷1,000,000Ω=0.1mA (100V÷1MΩ=0.1mA)

 

人体抵抗を0Ωとして、スイッチが切りの状態で負荷の③端子に触れてもほたるの1MΩが利いて人は感電しない。負荷の接地側を触っても接地側なので感電しない。0端子に触れれば電圧側なので当然感電する。スイッチが入りの時に③端子を触れば感電する。

 

年間の消費電力:切の状態が1年間続いたとしても電気代は年間 2.628円で月にすれば0.219円となる。

ほたるの消費電力(kW)は、100V×0.0001A×力率1(私の手元の測定器では微小電流の力率は測定出来ないので1とした)=0.01W kWにすれば 0.01×0.001=0.00001kWとなる。

 

年間 0.00001kW×24h×365D=0.0876kWh  単価30円/kWhとすれば 0.0876kW×30円/kWh=2.628円 月にすれば0.219円となる。家にはほたるスイッチが18個ついているので年間では2.628円×18個=47.304円  50円弱である。