アクアの燃費・その3


 アクアの取扱説明書には車両仕様(主要諸元表)の記載がなく各車種ごちゃ混ぜの「ミソもクソ」も一緒にしたものである。使用者が適宜、「てめぃ」の車種と仕様を判断して理解しろと言う誠に不親切なものである。使う者としては「どうなっとるがいや」と言いたくなる。そんな中で取扱説明書とカタログ、実際の運転状況から駆動用の蓄電池等の充放電の実際とその他について書いてみた。   
   
 トヨタ、本田ともハイブリッド車の駆動用畜電池は安全性の高さからニッケル・水素電池が 使用されているようだ。アクアの場合、1.2V×20個直列で容量は6.5Ahである。これをコンバータで最高約520Vまでに昇圧してさらにインバータで交流にして最高出力54kW(最大トルク169N・m)の三相同期電動機を回しているようである。電池のAhは判るが、時間率の記載がないので・・・である。   
   
 使用して判った事、その他を記(但し、ECO MODEの参考例)すと、   
   
 ・電池残量が2~3目盛以下の場合はEV運転はしない。信号待ちで後続車がいなければ   
  下の写真の電池残量4目盛でEV運転が可能だが速度の上りが遅い。後続車がいればア   
  クセルを踏んで車の流れに合すのでEV走行の表示が消える。6目盛以上で消える。   
   
 ・電池残量が4以上あっても時速60km程度以上で走行しているとEV走行にはならない。   
  が、一旦EV走行になれば時速60kmを超えてもEV運転を続ける。EV走行の表示が消   
  えたらアクセルを戻せば速度、電池残量を判断してEV走行になったりならなかったりす   
  る。   
   
 ・電池残量が2~3になればEV運転をやめてエンジン運転となり充電を始める。   
   
 ・鉛蓄電池やニカド電池の充放電しか経験がないのであれだが、この電池は6.5Ahと容量   
  も小さく、充電は非常に早くEV走行以外であれば速度によっては1~2分の走行でも1   
  ~2目盛電池残量が増える。EV走行時は坂道の下りや、アクセルを踏まない時、ブレー   
  キをかけた時に発電制動(回生制動)で畜電池に充電されようだ。   
   
 ・放電も同様に早く、要はいかに効率よく蓄電池の充放電を利用してEV運転をさせてガソ   
  リンの消費を抑えるかが燃費を向上させるカギである。   
   
 ・電池は自然放電するので長期間のらない時は、2~3ケ月に1度、30分間または16km   
  以上走行してくれとの記載がある。