変換器・その1


 電圧、電流、電力、力率等の変換器(トランスデユーサ)は色々な出力の物があるが一般的には4~20mAとか1~5Vの物が多く使われている。

 ・電圧:0V~150V 又は 0~300Vを 4~20mA 又は 1~5Vに変換する。
  電圧が300Vを超えるものはVT(計器用変圧器)をその1次側に使用し範囲を拡大する。

 ・電流:0~5Aを 4~20mA 又は 1~5Vに変換する。
  電流が大きいものはCT(変流器)をその1次側に使用し範囲を拡大する。

 ・電力:0W~1000Wを 4~20mA 又は 1~5Vに変換する。
  変換器に直接電圧、電流回路を入れる小容量のものやVT、CTを使う大容量の物もある。

 ・力率:LEAD(進み)0.5~1.0を4~12mA  LAG(遅れ)1.0~0.5を12~20mAに変換する。 
  12mAを力率100%としている。
 ・力率:LEAD(進み)0.5~1.0を1~3V  LAG(遅れ)1.0~0.5を3~5Vに変換する。 
  同様に3Vを力率100%にしている。
  力率も変換器に直接電圧、電流回路を入れる小容量のものやVT、CTを使う大容量の物もある。


 出力mAからVへの変換→4~20mAの出力に250Ωの抵抗をつなぐと250×0.004=1V 
   250×0.02=5Vとなって1~5Vの変換器になる。つまり、mA×250が電圧となる。

 但し、この抵抗は精密でないとまずいので、東京光音電波製(TKD)の型名RN65E250ΩB等
 精密抵抗(写真)を使う。
   定格は 250Ω 1/4W ±0.1%(誤差) ±25PPM/℃(温度特性)

 0~4mAか0~1Vは何の為にあるかと言うと、無入力時においても4mAまたは1Vの出力があるので、回路が正常であるとか、断線していない時は指針の指示は0(ゼロ)にくる。電源断の場合や断線の時の指示は写真のように0より下の黒丸のところに指針がくる。