蓄電池設備の電流計の指針


 一般的な操作、制御電源用の蓄電池設備(直流電源盤)の蓄電池電流計は写真「A」 「B」のようにセンター振り分けの両振れ指針である。かつ、左右の目盛の切り込みは整流器出力電流計の値と同じである。  
  
 ところが、写真「D」のように充電側は整流器出力電流計の目盛と同じく50Aであるが、放電側は250Aである。何故だろう?  
  
 消防法による防災設備の適応防災電源は、非常電源専用受電設備、自家発電設備、蓄電池設備他がある。これらの時間容量は10~120分の間で設備により決められている。  
  
 身近な「誘導灯」は蓄電池設備に限られておりその時間は一般形で20分間であり、規制の強い所は60分間である。蓄電池は誘導灯に内蔵されているものや、専用の蓄電池設備から各誘導灯に供給されるものがある。建築基準法に定められている非常照明は停電時30分以上連続点灯できるものとして白熱電球(現在はLED)が使用されている。  
  
 前述の250Aのものは建築基準法によるものであると思う。電池のAh(アンペアアワー)は10時間率の物が多く、常時は充電のみで停電時に最低30分間持てばよいので、計算通りにはいかないがAhを0.5hで割ってやればその時間内に取出せる電流値が判る。そんな訳で50Aと250Aと言う電流値になる。